2014年2月、私は、自宅作業用にiMac 27 inch 2013 Lateモデルを購入しました。

そこで、当然DAWソフトやソフトシンセ、プラグインエフェクトを新規インストールし、仕事場(Step One DTM School自由が丘教室)と同じ環境を作っていくことになるわけですが、IK Multimedia AmpliTube Custom Shopのオーソライズで問題発生。

メーカーサポートに対応を問い合わせることによって無事解決することが出来ましたので、少し前のこと(2014年3月頃)ですが、備忘録として掲載します。


●IK Multimedia AmpliTube Custom Shopとは?

IK Multimedia AmpliTubeとは、ギター/ベースアンプシミュレーターとして有名なプラグインエフェクトです。

その他、ギター/ベースアンプシミュレーターで有名ドコロとなると、Native Instruments Guitar RIGもあると思いますが、AmpliTubeは、各メーカーからライセンスを得て、実際のメーカー名、機種名を冠した様々なアンプやエフェクターのシミュレーターを使うことが出来ます。

(例えば、DAW付属のアンプシミュレーターですと、見た目で一応マーシャルやフェンダーなど、有名なメーカーのアンプを模していることはわかりますが、製品名はオトナの事情で出せないため、初心者目線で考えてみると、プリセット名からは一体どんな音が出るのかわかりにくくなっています…)

なお、AmpliTubeは、早い段階からギター/ベースアンプシミュレーターとして販売され、ver1→ver2→ver3→Custom Shopとしてバージョンアップを重ねてきました。

私は、ver2からのユーザーですが、Native Instruments Guitar RIGよりもガッツのある音のような気がして、歪み系の音作りのときに使うことが多いです。

また、Ampegのアンプシミュレーターが特に気に入っており、ベース音源として有名なSpectrasonics Trilianに通して音作りをするのが、バンド系の曲では定番のやり方になっています。

というわけで、私の制作においてAmpliTubeは必要不可欠なものなのですが、残念ながら、インストールは問題ないものの、オーソライズに躓いてしまいました。

以下、詳細です。


●オーソライズトラブル

【トラブル内容】

AmpliTube3 CSをインストールし、これ自体はオーソライズ完了し、正常に使用できるが、Total Studio Bundle2付属のAmpliTube系製品(AmpliTube Jimi Hendrix,AmpliTube Metal,Ampeg SVX)もインストール及びオーソライズ出来ているように思えるものの、カギマークがついていて読み込むことが出来ない。

【そもそも…AmpliTube3 CSって、以前のバージョンと何が違うの!?】

まず、IK Multimedia T-Racksもそうなのですが、いつの間にかに「Custom Shop」という名前になり、プラグイン自体は無料になった…つまり、選べるアンプやエフェクトの種類は限られるものの、AmpliTube3 CSは誰でも使うことが出来る製品になっていたことです。

これ自体は、随分と前からなんですけどもね。

また、「Custom Shop」というアプリケーションから、どんどん後から様々なアンプモデルやエフェクターをダウンロードで追加購入出来るようになった…というものに変わった。

以上、ここまでは理解していました。

しかし、Custom Shopに変わる前のパッケージで購入していたユーザーはどうなるのか…新規のユーザーなら、きっと上記の通りなのでしょうが、既存ユーザーは今まで通り、Custom Shopの存在を気にせずに、Ampeg SVX等のインストーラーからインストールして、Authorization Managerからオーソライズすれば良いのか…?

ただ、IK MultimediaサイトのUSER ARIAからダウンロード出来るインストーラーは、Custom Shopになる以前、AmpliTube3とAmpeg SVX等は別ソフト扱いになっていたので、当然別個のものだったのですが、現在は、まったく同じように見えます。

AmpliTubeはCustom Shopと名前が変わってから、インストールやオーソライズ方法がどう変わったのか、まったくわからず…結果、IK Multimediaのサポートに聞いてみることにしました。

【IK Multimedia日本サポートの回答】

ご指摘通り、AmpliTube 3では、シリアルナンバーでオーサライズすると、AmpliTube 3の中で、現在お持ちのAmpliTube 2、Metal、Ampeg SVXなどのプリセットのロックが解除されるような仕組みに変更されております。

Custom Shopにログインしたからといって、オーサライズのカウントに影響することはありません。

Total Studio 2に含まれていたAmpliTubeおよびT-Racksのプラグインを現行の環境で使用するためには、以下の手順を一つ一つ、確認してください。

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1) お持ちのIKアカウントで弊社Webサイトにログインしていただいた上で、ユーザーエリアの「My Products」ページにアクセスし、最新版のAmpliTube Custom ShopおよびT-RackS Customインストーラーをダウンロードし、インストールしてください。また、お使いのTotal Studio 2関連のインストーラーもすべてダウンロードし上書きでインストールしてください。

サポート>ユーザーエリア>My Products
http://www.ikmultimedia.com/userarea/my-products/

OSX 10.8以降でお使いの場合は、Controlキーを押しながらインストーラーのアイコンをクリックし、「開く」を選択してください。

2) Authorization Managerの最新版1.0.9をダウンロードし、インストールを行ってください。
http://www.ikmultimedia.com/products/authorizationmanager/

OSX 10.8以降でお使いの場合は、Controlキーを押しながらインストーラーのアイコンをクリックし、「開く」を選択してください。

3) Authorization Managerを起動し、お持ちのIKアカウントのユーザーIDでログイン、T-RackS Custom ShopおよびAmpliTube Custom Shopのシリアルナンバーで、オーサライズを行ってください。

AmpliTube Custom ShopおよびT-RackS Custom ShopのシリアルナンバーはMy Productsページで、各製品の「Authorizations」をクリックすると表示されます。

http://www.ikmultimedia.com/userarea/my-products/


もし、Total Studio 2関連の製品のオーサライズの作業をプラグインやスタンドアロン起動時に表示されているAuthorization Wizardで行った場合は、このAuthorization Managerでシリアルナンバーを入力し、オーサライズを行ってください。たびたびオーサライズを要求されることはなくなると考えられます

4) AmpliTube Custom Shopと同時にインストールされる、プロセッサー・ギア管理ソフトウェア、Custon Shopアプリケーションを起動してください。初期設定では「アプリケーション」フォルダにインストールされています。

5) お持ちのIKアカウントのユーザーネームとパスワードでCustom Shopアプリケーションにログインしてください。

6) 画面上部の「AmpliTube」「T-RackS」の内「AmpliTube」をクリックしてください。

7) Gearタブのプルダウン・メニューから「Restore My Gear」を選択してください。

T-RackS Custom Shopも同様に6) および7)の操作を行ってください。

7) 画面上部の「AmpliTube」「T-RackS」の「T-RackS」をクリックしてください。

8) Gearタブのプルダウン・メニューから「Restore My Gear」を選択してください。

9) 4.5のT-RackS CSは、Custom Shopアプリケーションにログインされていない状態ですと、DAWソフト側で認証されません。ログアウトせずに、Custom Shopアプリケーションを終了してください。

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【要約】

まず、Total Studio Bundle2付属のAmpliTube系製品は、個々でオーソライズ作業を完了するのではなく、まず、「AmpliTube CS」のシリアルでオーソライズしたあと、別にインストールされている「Custom Shop」アプリケーションの中で、IKアカウントでログイン後、リストアしなさいということになったわけですね。

上記のMultimedia日本サポートに教えていただいた通りの方法で解決しました。

なお…、T-Racksも同様のようですが…

買ってないものまでDAWソフト(画像はCubase7の場合)に表示されるようになり、ちょっと煩雑になってしまったのが不満です。

T-Racks CSプラグインをCubaseで表示

どうも、すぐ試用版が使えるようにするため…という意図のようで、UAD-2プラグインと似たコンセプトみたいですね。

なお、私のAmpliTubeの使い方で多いのは、打ち込みのギターにかけるということも当然しつつ、あとは、ベース音源として定番のTrillianにAmpegのシミュレートをかけて、好みの音色に変えるというのが多いです。