「DTMを始めてみたいけど、社会人になった今からでも遅くないかな?」
そんな不安を抱えている方に、まずお伝えしたいことがあります。社会人こそ、DTMを始めるベストタイミングです。
この記事では、必要な機材と費用、独学とスクールの違い、挫折しないための具体的なコツまで、900名以上を指導してきた経験からお伝えします。趣味でも副業でも、20代後半から始める方に最適な学び方が分かります。
学生時代と違い、自分の判断で機材を選べる経済的余裕があり、「何を作りたいか」という目的も明確になっている。むしろ社会人になった今だからこそ、DTMで音楽を作る環境が整っているんです。
この記事を書いた人: Step One DTM School 代表講師・現役作編曲家。これまで900名以上にDTMを指導。社会人からDTMを始めた生徒が全体の約70%を占める。講師紹介ページへ
社会人がDTMを始めるための完全ガイド|現役プロ講師が教える挫折しない学び方
社会人こそDTMを始めるベストタイミング|20代後半〜30代が最適な理由
DTM初心者の約60%が25〜35歳の社会人(当スクール実績より)
当スクールの生徒データを分析すると、DTMを始める方の約60%が25歳から35歳の社会人です。特に20代後半から30代前半の方が最も多く、決して「遅すぎる」ということはありません。
むしろこの年代は、経済的にも経験的にも、DTMを始めるのに最適なタイミングと言えます。
社会人になった今だからこそできる3つのこと
1. 自分で決めて、自分のお金で始められる
学生時代は、機材を買うにも親の許可や援助が必要だったかもしれません。でも今は違います。自分の判断で、自分のお金で、好きな機材もレッスンも選べる。この「自己決定できる自由」は、モチベーション維持にも大きく影響します。
2. 「何を作りたいか」が明確になっている
学生時代より音楽をたくさん聴いてきた経験があるので、好きなアーティストや憧れの曲がはっきりしています。「こういう曲を作りたい」という具体的な目標があるからこそ、学習の方向性も定まりやすく、上達も早い傾向にあります。
3. 趣味でも副業でも、自分で目的を決められる
純粋に楽しむだけでもいいし、将来的に収益化を目指してもいい。途中で方向転換することだって自由です。「こうあるべき」という縛りがないからこそ、自分らしく音楽と向き合えます。
「時間がない」は実は問題じゃない
「仕事が忙しくて、制作時間や勉強時間が取れないかも…」
これは社会人の方からよく聞く不安ですが、DTMは楽器演奏と違い毎日コツコツ続けることだけが正解ではありません。
思いつかなければDTMから離れるというのは、アイディアに行き詰まったらプロでもやることで、通勤や帰宅時間中に普段音楽を聴くことをされる方が多いと思いますが、その時間をインプットの時間とすれば毎日DTMに触れる必要はありません。
ただ、漠然と音楽を聴いていても効果がないのはご想像の通りです。インプットの方法をプロから教われば、DTMスキルとして跳ね返ってくるし、何よりももっと音楽が好きになります。
また、休日にまとまった時間が作れたら、DTMに向き合ってみましょう。限られた時間の中で集中して取り組むことで、むしろ効率的に学べるケースも多いです。
しかも、プロから何に集中すれば良いのかを聞いておけば、効率的に時間を使うことが出来ます。
実はプロも締切と戦う日々なので、限られた時間の中で楽曲制作をしています。行き詰まることもあります。でも、いろんな修羅場を乗り切ってきた経験があり、限られた時間の中でプロのクオリティーを担保する打開策を経験で知っているからこそ、社会人の方にも限られた時間の使い方をお教え出来るのです。
実際、当スクールでは社会人の方のほうが挫折率が低いというデータもあります。
DTMを始めるのに必要なもの・費用感
DTMを始めるにあたって「何を揃えればいいの?」というのは最初の大きな疑問ですよね。ここでは最低限必要なものと、あると便利なものを整理します。
最低限必要な3つ
1. パソコン(PC)
DTMの心臓部です。WindowsでもMacでもOK。
目安として5年以内に購入価格が10万円以上のパソコンであれば問題なく始められます。
DTMはクリエイティブ系作業になりますので、当然パソコンのスペックが高ければ高いほど良いという世界ではあるのですが、
形から入らないとモチベーションが上がらないというタイプでなければ、このパソコンじゃ自分のやりたいことが全然出来ないと実感するくらいスキルアップしてからパソコン買い替えを検討しても遅くはないと個人的に考えています。
ただし、購入から6年以上経過しているパソコンとなると、デメリットが出てくる可能性があります。
個人的には無闇に買い替えを勧めるタイプではないのですが、もしよろしければ無料相談などでご相談いただくと安心でしょう。
2. DAW(音楽制作ソフト)
曲を作るためのソフトウェア。代表的なものは:
- Logic Pro(Mac専用/買い切り約3万円/サブスク版あり)
- GarageBand(Mac専用/無料)
- Cubase(Windows/Mac/買い切り約1万円〜)
- Studio One(Windows/Mac/買い切り約3万円〜/サブスク版あり)
- Ableton Live(Windows/Mac/買い切り約1万円〜)
最初は無料版や体験版で試してみるのもおすすめです。
日本のシェアはCubaseがNo.1で、全世界ではAbleton LiveがシェアNo.1です。
J-Pop志向の方にはAbleton Liveはおすすめしづらく、逆にK-Pop,洋楽志向の方にはAbleton Liveがおすすめです。
3. ヘッドホン or モニタースピーカー
音を正確に聴くために必要。最初はヘッドホンで十分です。
- 価格帯: 5,000円〜15,000円程度
- おすすめ: SONY MDR-CD900ST、audio-technica ATH-M50xなど
あると便利なもの
MIDIキーボード(鍵盤)
- 楽器経験がなくても、あると直感的に打ち込みができる
- 価格: 5,000円〜2万円程度
オーディオインターフェース
- ギターやマイクを録音するなら必須
- Windowsの方でMIDIキーボードを快適に使いたい方も必須寄りです
- 価格: 1万円〜3万円程度
費用の目安
| 構成 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 最小構成 | PC(既存)+DAW無料版+ヘッドホン | 約5,000円〜 |
| 標準構成 | PC(既存)+DAW有料版+ヘッドホン+MIDIキーボード | 約2万円〜3万円 |
| 本格構成 | PC(新規)+DAW+ヘッドホン+MIDIキーボード+オーディオIF | 約15万円〜 |
既にPCを持っているなら、まずは2〜3万円程度で十分スタートできます。
社会人のDTM、独学 vs スクールどちらがいい?
「DTMは独学でも習得できるの?」「スクールに通った方がいい?」
これもよくいただく質問です。それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。
独学のメリット・デメリット
メリット:
- 自分のペースで進められる
- レッスン費用がかからない
- YouTube動画やオンライン教材が豊富
デメリット:
- どこから手をつければいいかわからなくなりがち
- OKとNGの線引きが難しい
- モチベーション維持が難しい
- 壁にぶつかったとき、解決に時間がかかる
スクールのメリット・デメリット
メリット:
- 自分に合ったカリキュラムで効率的に学べる
- プロの客観的なフィードバックがもらえる
- わからないことをすぐ質問できる
- モチベーション維持がしやすい
デメリット:
- レッスン費用がかかる
- スケジュール調整が必要
| 項目 | 独学 | スクール |
|---|---|---|
| 費用 | 安い | かかる |
| 上達スピード | 人による | 早い傾向 |
| モチベーション | 維持が難しい | 維持しやすい |
| 自分の癖の修正 | 難しい | できる |
独学が向くかたはやはり楽器経験をお持ちの方だと思います。
かくいう私もDTMは独学ですが、ピアノとギターの経験があったため、DTMを道具として使うのはそれほど難しくありませんでした。
逆に、楽器経験をあまりお持ちでない方が独学で挑むのはハードルがどうしても上がってしまう傾向があるでしょう。
講師として見てきた「独学で伸び悩む人」の共通点
独学でDTMを始めた方の多くが、次のようなパターンで伸び悩んでいます。決してその人の能力の問題ではなく、情報過多の時代だからこそ誰でも陥りやすい状況です。
1. 機材・プラグイン選びに時間を取られてしまう
YouTube動画やレビュー記事を見て「これがあれば良い曲が作れそう」と思い、プラグインやソフト音源を購入。でも実際には、せっかく買ったんだからと使い方の勉強に時間を費やしてしまい、肝心の曲作り自体が進まないというループに。
最初は最低限の機材で、クオリティーよりもまず1曲完成させる体験を学び、見通しを良くすると、YouTube動画やレビュー記事が何を言わんとしているかの理解が進み、たくさんの情報を自分の基準で取捨選択できるようになります。
2. 情報が多すぎて、何から手をつければいいかわからなくなる
DTM系のYouTube動画やブログ記事は山ほどあります。でも、それぞれの発信者が想定している「読者・視聴者のレベル」や「やりたいこと」がバラバラ。自分に合わない情報まで取り込んでしまうと、優先順位が見えなくなってしまいます。
「基礎からステップを踏んで学ぶ」という当たり前のことが、独学では意外と難しいんです。
3. こだわりたいのに自信が持てない、というジレンマ
「良い曲を作りたい」「人に聴いてもらいたい」という気持ちはあるのに、いざ作ってみると「これで本当にいいのか?」と不安になる。完璧主義になりすぎて、結局公開できない。あるいは逆に、自信がないまま見切り発車して、反応がないと落ち込んでしまう。
プロの客観的なフィードバックがあれば、「ここは良い/ここを改善すればもっと良くなる」が明確になります。
4. 「簡単そうだから」で選んでしまう
「まずは簡単なところから」と考えるのは間違っていません。でも、「本当にやりたいこと」ではなく「とりあえず手軽そうだから」という消去法で学ぶ内容や作る音楽のジャンルを決めてしまうと、モチベーションが続きません。
結局「自分は何がしたかったんだっけ?」となってしまう。
一見ハードルが高そうに見えることでも、プロがステップを整理してくれれば、意外とスムーズに上達できるケースは多いです。
こんな方はスクールの活用をおすすめします:
- 独学で半年以上続けているけど、1曲も完成していない
- プラグインや機材ばかり増えて、使いこなせていない
- 何から勉強すればいいか優先順位がわからない
- 作った曲に自信が持てず、公開できない
おすすめは「スクール+自主練」のハイブリッド型
講師としての経験から言えば、月1〜2回のレッスン+日々のインプット(音楽を聴く)/アウトプット(曲を作る)というハイブリッド型が、社会人には最適です。
- レッスンで方向性を確認・軌道修正
- お仕事のある日は音楽を聴いてインプット
- 休日はレッスンで得た目標設定や課題に従ってアウトプット
- 次のレッスンでフィードバック
この繰り返しが、限られた時間の中で最大の効果を生みます。
忙しい社会人が挫折しないDTMの学び方5つのコツ
仕事が忙しい中でも、DTMを継続して上達していくためのコツを5つご紹介します。
1. 最初の1曲は「完成させること」だけを目標にする
完璧を目指さないでください。最初の1曲は、とにかく「最後まで作り切る」ことだけを目標に。たとえ30秒でも、1分でも、最後まで形にする経験が何より大切です。
これにより、DTMで何が出来るのかというワークフローの全体像を掴むことができ、次への目標設定が明確になります。
2. 音楽を何となく聴かず、クリエーターの耳で音楽をインプットする習慣を作る
DTMで曲作りをする=アウトプットのためには、その素材となるインプットが必要です。DTMは毎日コツコツやっても必ずしも成果が上がるものではないですが、毎日音楽を聴くということは難しくないのではないでしょうか。
「クリエーターの耳」というのはとても抽象的な表現で恐縮ですが、プロからそのコツを学ぶとどなたでも可能なものですので、ぜひお試しいただきたいです。
3. 好きな曲の「コピー(耳コピ)」から始めない
いきなりオリジナル曲を作るより、好きな曲のコピーから始める方が学びが多いと一般的に言われますが、個人的には「耳コピが出来たらDTM教室はいらない」と思っています。
耳コピが得意な講師にご自分の好きな曲がどのように出来上がっているかを教えてもらい、レッスンで作ったDTMデータを分析しながら学ぶと、最初のきっかけを身につけやすいです。
なお、脱初心者を意識してきたり、流行を取り入れたいとお考えになってきたら、耳コピをしながら「この音はどう作るんだろう?」と分解できるスキルを身につけると、プロ顔負けのクオリティーが目指せるようになるでしょう。
4. SNSやコミュニティで仲間を作る
一人で黙々と作業するより、同じくDTMを学ぶ仲間がいると継続しやすくなります。TwitterやDiscordなど、DTMコミュニティに参加してみるのもおすすめ。
ただし、当スクールにお越しの方は「一人でじっくり取り組みたい」とお考えの方が多く、無理にコミュニティで仲間を作ろうとしなくても大丈夫です。
信頼できるプロ講師と二人三脚で一緒に作品作りをするスタイルを快適とお考えの方もたくさんいらっしゃいます。
5. プロに定期的にフィードバックをもらう
独学で進めていても、定期的にプロの目でチェックしてもらうことで、効率的に上達できます。
当スクールでは、レッスン外でも匿名で質問できる「DTM Messages」というサポートシステムも提供しています。DTM Messagesについて
DTMは趣味だけじゃない|社会人の「音楽副業」という選択肢
DTMは趣味として楽しむだけでなく、副業として収益化することも可能です。
実際にある副業パターン
- 楽曲販売: AudiostockやAudiojungleで楽曲を販売
- BGM提供: YouTuberや企業にBGMを提供
- ボカロP活動: ボカロ曲をYouTubeやニコニコ動画に投稿、収益化
- 音楽講師: 自分が学んだことを初心者に教える
- ゲーム音楽制作: インディーゲーム開発者に楽曲提供
- 楽曲コンペ: 作家事務所と契約し、メジャーアーティストへ楽曲提供
副業としてのDTMに必要なスキルレベルの目安
- 趣味レベル: 半年〜1年程度の学習で到達可能
- 副業レベル: 1年半〜2年程度(個人差あり)
副業として成立させるには、ある程度のクオリティと納期管理能力が求められますが、決して手の届かない目標ではありません。
趣味と副業、どちらを目指すかは後から決めてOK
「副業にしたい」と最初から目標を決める必要はありません。まずは趣味として楽しむことが大前提。スキルが上がれば、自然と副業の道も見えてきます。
焦らず、自分のペースで音楽と向き合ってください。
まとめ
社会人になった今、DTMを始めるのに「遅い」ということはありません。むしろ、経済的余裕と明確な目的を持って取り組める今こそ、ベストタイミングです。
- 最低限の機材で、まずは1曲完成させる経験を
- 独学でもスクールでも、自分に合った方法で学ぶ
- 適切なインプットとアウトプット方法を身につければ、確実に上達する
- 趣味でも副業でも、後から方向転換してOK
まずは無料相談で、あなたの「やりたいこと」を聞かせてください。900名以上を指導してきた経験から、最適な学び方をご提案します。
もし「自分の場合はどこから手を付ければ良いか」が曖昧な場合は、無料相談で状況を一度確認してみましょう。
作りたい方向性と現在地を伺った上で、レッスン方針をご提案いたします。
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料金プランや受講の流れはこちらからもご確認いただけます。
よくある質問(FAQ)
楽器経験がなくてもDTMはできますか?
はい、全く問題ありません。当スクールの生徒の約半数は楽器未経験からスタートしています。DTMは楽器が弾けなくても、マウスやMIDIキーボードで音符を打ち込んで曲を作れます。楽器経験があれば有利な面もありますが、必須ではありません。
社会人になってから始めても上達できますか?
もちろんです。むしろ社会人の方が目的意識が明確で、集中して取り組めるため上達が早いケースも多いです。最初は半年に1曲、次は3ヶ月に1曲と作れるようになると、DTMがどんどん楽しくなっていくでしょう。
DTMにかかる月々の費用はどのくらいですか?
初期投資(機材・DAW)を除けば、月々の固定費はほとんどかかりません。スクールに通う場合は月1〜2回のレッスン費用(5,000円〜1.5万円程度)が主な出費です。必要に応じてプラグインを買い足すこともありますが、強制ではありません。
仕事が忙しくてもレッスンに通えますか?
当スクールでは、平日夜間や土日のレッスンにも対応しています。また、オンラインレッスンも実施しているので、自宅から受講することも可能です。月1回からでも受講できるので、無理なく続けられます。オンラインレッスンについて
オンラインレッスンと対面レッスン、どちらがおすすめですか?
どちらも内容は変わりません。通学時間を節約したい方、遠方にお住まいの方はオンラインがおすすめ。直接対面で学びたい方、プロ機材を活用しながら作品を講師と一緒に制作したい方は対面がおすすめです。まずは体験レッスンで両方試してみるのも良いでしょう。体験レッスンはこちら