Step One DTM Schoolでは、2026年から教室専用の新しい予約システムを開発し、運用を始めています。
これまで当教室では、外部の予約システム「RESERVA」を利用してきました。
もちろん、既製の予約システムには大きなメリットがあります。最初から必要な機能が揃っていて、ゼロから仕組みを作る必要もありません。
一方で、長く教室を運営していると、少しずつ「こうできたらいいのに」ということが増えていきます。
既製の予約システムを使う場合、どうしてもある程度は、「システムの仕様に教室の運用を合わせる」必要があります。
でも、19年間教室を運営してきた中で、私はその逆をやってみたいと考えるようになりました。
教室の運用をシステムに合わせるのではなく、受講者さまにとって続けやすい仕組みに、システムのほうを合わせたい。
それが、新しい予約システムを自分たちで作り始めた一番大きな理由です。
この記事を書いた人: Step One DTM School 代表講師・現役作編曲家。2007年の開校以来、DTMレッスンの運営を続けながら、現在はAIを活用して教室専用の予約・受講管理システムの開発にも取り組んでいる。講師紹介ページへ
DTM教室には、DTM教室ならではの事情があります
予約システムというと、一般的には「日時を選んで予約するもの」というイメージが強いかもしれません。
ですが、DTMレッスンでは、それだけではありません。
例えば、新しい予約システムには、すでに次のような仕組みを組み込んでいます。
- レッスンで扱ったプロジェクトデータや音源などを受講者さまと講師の間で受け渡す仕組み
- 使用しているDAWなどに応じて、レッスン内容に合った講師を選びやすくする仕組み
- 受講前に「今回のレッスンで何を相談したいか」を登録できるレッスンオーダー機能
- 定期受講の予約、振替、休会などを分かりやすく管理する仕組み
レッスンオーダーも、単なる自由記述欄ではありません。
「作曲について相談したい」「ミックスを見てほしい」「DAWの操作を教えてほしい」「制作中の曲を一緒に確認してほしい」といった、DTMレッスンで実際に起こる相談内容を前提に設計しています。
予約の段階から受講目的を講師と共有することで、限られたレッスン時間をより有効に使えるようにすることが目的です。
こうした仕組みは、一般的な予約システムにはなかなか用意されていません。
だからこそ、19年間の教室運営の中で受講者さまからいただいてきたご要望や、私自身が感じてきた課題を、一つずつ予約システムそのものに反映していくことにしました。
制度があるだけではなく、「使いやすいこと」も大切
特に大切にしているものの一つが、定期受講の振替です。
DTMを継続して学びたいと思っていても、
- 仕事の予定がまだ分からない
- 毎月必ず同じ日に通えるか不安
- 急な予定変更があるかもしれない
といった理由から、「定期的に受講したいけれど、続けられるか心配」と感じる方は少なくありません。
そこで、単に「振替できます」という制度を用意するだけではなく、予約システム上で振替を分かりやすく利用できるようにしました。
「いま何回分の振替を持っているのか」「いつまで利用できるのか」「どこから予約すればいいのか」といったことも、できるだけシステム上で確認できるようにしています。
実際、新しい予約システムへ移行してから、定期受講の方が振替を利用されるケースも増えてきました。
私にとっては、これはかなり嬉しい変化でした。
振替制度を作ること自体が目的なのではなく、生活の予定が変わっても、無理なくレッスンを続けられること。
そのための仕組みとして、実際に使っていただけているからです。
プログラミングの専門知識ゼロから始めました
一方で、このシステムを作るにあたって、私自身にはプログラミングの専門知識がありませんでした。
教室の運営ルールを考えることはできます。
- こういう場合は振替にする
- この場合は予約できるようにする
- この情報は受講者さまに見えるようにする
- こういうケースでは講師側で確認する
といった判断は、19年間教室を運営してきた経験から決めることができます。
しかし、それを実際にコンピューター上で動く仕組みにするのは、まったく別の話です。
そこで大きな可能性を与えてくれたのがAIでした。
現在はClaude CodeやCodexなどのAIを利用しながら、仕様の整理、実装、テスト、確認、修正を繰り返して開発しています。
ただ、実際にやってみて強く感じるのは、「AIを使えば、誰でも簡単にシステムが作れる」というほど単純ではないということです。
教室のルールを細かく整理しなければなりませんし、想定していなかったケースも次々に出てきます。
AIが間違えることもあります。動いているように見えても、本当に正しい動作なのか、人間が確認しなければならない場面もたくさんあります。
正直なところ、「誰でも簡単に」と言えるものではありません。
それでも「作れない」が「挑戦できる」に変わった
それでも、私にとってAIの存在はとても大きなものでした。
以前であれば、
「プログラミングができないから、自分たち専用の予約システムを作るのは難しい」
というところで終わっていたと思います。
今は違います。
AIは、プログラミングを簡単にしたというより、非プログラマーにも「作る側に回る可能性」を与えてくれた。
私はそう感じています。
これまでなら可能性がほぼゼロだったものが、「挑戦できる」に変わりました。
そして、その先にあるのは「AIでシステムを作ること」そのものではありません。
19年間の教室運営で考えてきた「もっと続けやすいDTMレッスンの仕組み」を、実際のサービスとして形にできるようになったことです。
予約システムは、まだ完成ではありません
今回作っている予約システムは、完成して終わりというものではありません。
すでに予約・振替・休会だけでなく、レッスンデータの受け渡し、DAWなどに応じた講師選び、DTMレッスンに特化したレッスンオーダーなど、教室独自の機能を実装しています。
一方で、実際に受講者さまに使っていただくからこそ分かることもあります。
「ここがもう少し分かりやすい方がいい」「こういう使い方にも対応したい」ということが出てくれば、そのたびに改善していく予定です。
19年間の教室運営で積み上げてきた経験を、少しずつシステムにも反映していく。
そして、受講者さまにとって、より分かりやすく、より続けやすく、レッスンの時間そのものも有効に使える環境を作っていく。
そのための開発を、これからも続けていきます。
AIを使った開発についてはnoteでも紹介しています
この記事では、新しい予約システムを「なぜ作ったのか」を中心にご紹介しました。
一方、実際の開発ではClaude CodeやCodexなど複数のAIを使いながら、かなり試行錯誤を続けています。
AIを使えば本当に開発は速くなるのか。モデルが新しくなると実際の仕事はどのくらい変わるのか。
そうした開発側の記録については、noteにもまとめています。
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DTMを無理なく続けられるレッスン環境を目指しています
Step One DTM Schoolでは、受講内容や制作環境、ご希望のペースに合わせてレッスンをご提案しています。
受講方法について迷われている方も、まずは無料相談からお気軽にご相談ください。

