M1 ProとM1 Maxチップ搭載MacBook Proについてはこちら
普段から使っているDTM(DAW)からオーディオインターフェースのドライバー、ソフト音源、プラグインエフェクトも一通りインストールして、実戦投入するに至りましたので、記事にしております。

M1 Macは私にとって夢のMac

M1 Macは、Intel Macに大金を払い、ハイスペックを追い求めてきた私にとってドリームマシーンです。

なぜならば、現行で販売されているM1 MacBook Airは、税込30万円を超える2019年に発売されたIntel MacBook Pro 16inchよりもDTM用途においては性能が上。

M1 MacBook Airは、税込115,280円ですから、約1/3の値段でプロスペックと呼べる性能を手に入れることが出来るからです。

ちなみに、Intel MacBook Pro 16inchは、私が使っている50万円弱もしたMac Book Pro 2018年モデルよりもあらゆる面で優れています。

特に、Mac Book Pro 2018年 15inchは、Intel Core i9にカスタマイズしても、発熱によりその高い性能を出せないという問題を抱えていました。

これに対し、2019年に発売されたIntel MacBook Pro 16inchは、熱問題が解決され、ユーザーから批判が多かったバタフライキーボードも廃止など、MacBook Pro 2016年モデルから言われていた問題を解決してきたある意味完成されたプロスペックのMacBook Proでした。

しかし、2020年にAppleが発売したM1 Macは、ユーザーから好感されたIntel MacBook Pro 16inch 2019年モデルの約1/3の値段でプロスペックと呼べる性能を誇り、価格破壊系Macと呼べるもの。

これがドリームマシーンと呼ばずに何と呼ぶのでしょうか?と思う理由なのです。

しかし、私はM1 Macを1台も購入していません。

普段ならこのようなドリームマシーンを即購入して使っているはずですが、購入出来ない理由があるのです。

DTM関連ソフトがM1 Macにほとんど対応出来ていない問題

本記事を書かせていただいているのは、2021年8月。

M1 Macが発売されて9ヶ月が経ちました。

しかし、私が日常使っているDTM関連ソフトで対応しているのは、以下のものだけです。

DAWのM1対応状況

  • Logic Pro
  • Studio One
  • Pro Tools

Studio OneとPro Toolsは、Rosetta 2を使用したApple M1チップ対応だが、特にPro Toolsには制約や注意点が多い

ソフト音源のM1対応状況

  • Spectrasonics

プラグインエフェクトのM1対応状況

  • FabFilter

2021年8月時点でDTM用途にM1 Macをオススメ出来る方

DTM関連ソフトがM1 Macに対応出来ていない問題は、時間が解決してくれます。

そのため、DAWにLogic ProまたはGarageBandを使われる予定のDTM入門者の方には、M1 Macはオススメです。

というのも、DTM入門者の方がいきなり追加費用が必要なサードパーティをどんどん購入されることは考えにくく、当DTM教室にお越しのDTM入門者やDTM初心者の方は、GarageBandでも十分曲作りを楽しまれています。

また、DTM入門者やDTM初心者の方が順当にDTM沼にハマってしまい、追加費用が必要なサードパーティが欲しくなる頃には、現状のM1 Macの状況は改善されていることでしょう。

将来性のある投資として現行のMacBook Airはとても素晴らしい選択だと私は考えています。

2021年9月発売と噂されるMacBook Proに期待

私のようにサードパーティのソフト音源やプラグインエフェクトが手放せなくなっている方、サードパーティのソフト音源やプラグインエフェクトをDTM入門時点から早い段階で使って行きたい方からすると、2021年8月時点ではM1 Macを大手を振ってオススメ出来ない状況にあります。

また、2021年8月時点で発売されているM1 Macは、あくまでエントリーユーザー向けに販売されていたIntel Macの置き換えでしかないという厳しい見方も出来ます。

2021年8月時点で発売されているM1 Macは、エントリーユーザー向けと呼ぶには性能が凄すぎたのですが、逆に、まだ日の目を浴びていないプロ用のAppleシリコンMacは、当然2021年8月時点で発売されているM1 Macを超える性能を持つはずです。

30万円も出せば、一切バッファーサイズを変更することなく、ソフト音源やプラグインエフェクトを挿しまくったプロジェクトに、さらにiZotope Ozone9をインサートしながら、快適にミックスマスタリングをしてしまうなんていう芸当も当たり前にこなせることが期待出来ます。

特にここ数年、Intel Macにおいては、3年おきに買い替えても驚くように作業が快適になるということはありませんでした。

10年以上前、3年も経ったら新製品の性能は旧製品の倍以上になっていて、メインマシンを買い替えた時は、「高かったけど買って良かった」と感動出来ました。

そのような体験を私達は2021年9月に出来るかもしれません。

次期MacBook Airは2022年半ば、MacBook Proは今年9月に発売の噂

Engadget 日本版

M1X MacBook Proについて<2021/10/13追記>

2021年10月19日AM2:00にアップルイベントが開催されることが決まりました。

噂ではM1Xチップが搭載されたMacBook Pro 14/16インチが発表されるとのことです。

M1Xチップの性能は、6コアIntel Xeon W-3245プロセッサを上回る性能を持つという噂もあり、これが本当ならば、100万円近くするMac Pro 16コアモデルに匹敵します。

また、ユーザー数が大変多いWavesプラグインのM1正式対応のニュースもあり、いよいよ業務レベルでAppleシリコンMacを活用出来る日が近づいてきた感があります。

期待して待ちましょう。