液晶モニターが中央にあると音が悪くなる

10年前の私の自宅DTM環境
2013年頃の私のDTM環境

普通DTMデスクの上にどのように機材を配置していくかということを考えた時、液晶モニターが中央にあり、左右にモニタースピーカーを置くというセッティングをすると思います。

しかし、このDTMをやる人がみんな当たり前にやっているこのセッティングは、正確に音をモニタリングするという点においてはあまり良くないことなのです。

なぜならば、液晶モニターの背面に音が反射することによって、定位パンが正確に把握しにくくなることや、私の経験ですと、液晶モニターの背面で低域が回ってしまい、ブーミーな音になってしまうからです。

ただ、液晶ディスプレイがモニタースピーカーの間にあるのは、普通にDTMをやろうと思えば自然なセッティング。

画面を見ながら作業することと、音を聴きながら作業することを両立させようとすれば、液晶モニターが中央にあり、左右にモニタースピーカーというセッティングが一番作業しやすい。

でも、そうすると音に悪影響がある…

DTMに必須の液晶モニターなわけですが、この液晶モニターの存在がDTMerを悩ませるわけです。

液晶モニターを中央に置いてもOKな方法

レコーディングスタジオに行くと、液晶モニターが寝ているセッティングがなされていることがあります。

これはなぜかと言うと、モニタースピーカーから出る音をなるべく遮蔽しないようにするためです。

また、レコーディングスタジオに置かれているモニタースピーカーはサイズが大きく、リスニングポジションから距離を開けることが前提になるため、必然的に液晶モニターよりも後ろにモニタースピーカーが後ろにあるセッティングになります。

モニタースピーカーの間に液晶モニターが真っ直ぐ立っていると、思いっきり音が液晶モニターの背面にぶつかってしまうため、それを避けるために液晶モニターを寝かして、音を遮蔽しないようにしているわけです。

液晶モニターを寝かしてセッティング出来るスタンド

ヨドバシカメラとかに行って、液晶モニターのスタンドを探しにいくと、大抵はモニターアームが売られていますね。

モニターアームは、自由自在に液晶モニターを動かすことが出来るようになる大変便利グッズで、パソコン作業を快適にしてくれる良いアイテムですが、残念ながら液晶モニターを寝かしてセッティングするという用途には向いていません。

そこで、Amazonで探してみると…ありました、寝かしてセッティング出来るスタンドが。

購入&設置で問題なし、音にも良い効果が

Step One DTMスクール自由が丘教室

私が使っている液晶モニターは25インチのWQHDモニターです。25インチのモニターというのは、あまりメジャーなサイズではありませんが、小さ過ぎず大き過ぎずのサイズ感で気に入っており、5年くらい使っています。

私の使っているDell U2518Dは今は生産終了となっていますが、USB Type-Cに対応した新しいモデルが現在も販売されているので、良くある27インチの4Kモニターだと文字小さ過ぎで使いにくいし、WQHDがちょうど良いと思っているユーザーは、私を含め多いのかな…。

また、今回購入したWearson液晶モニタースタンドも液晶モニターDell U2518Dも、両方ともVesa規格対応ですので、問題なく取り付けることが出来ました。

なお、スタンドですが、しっかりした作り過ぎて、Amazonのレビューで多くの方が書かれている通り、かなり力を入れないと曲がりません。

私にとってこれが好印象で、ある意味フニャフニャだったら、ガタンと液晶モニター本体が倒れてしまいそうで逆に怖いと思います。

肝心の音ですが、モニタースピーカーからダイレクトに耳に届くようにセッティングすることが出来ましたので、低域のモニタリングがしやすくなり、特にボーカルがしっかり真ん中に定位している感じになりました。

次ページでは、液晶モニターを寝かすと起こるデメリットについてご紹介します。

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